2012年5月29日火曜日

●東京海上ビル

曾根達蔵・中条精一郎・高松政雄・内田祥三設計:東京丸の内:大正3~6年(1914-17) 曾根・中条事務所の作品で、丸の内の高層ビルの中では最も早く建てられた方である。アメリカ式ではあるが、佐野理論にもとづき、内田祥三がとくに太い鉄骨を設計しておいたので、震災のときにもわずかの損傷ですんだ。屋上のパラペットを木造銅板張りにして軽くするなど、できるかぎりの耐震的配慮がなされていた。見栄えのしない建物であるが、日本の建築界にとっては重要な意味をもつ作品である。(昭和40年11月撮影)

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